東京から8475キロも離れてるニュージーランド、昨日は珍しく大嵐で、一日中、風と雨のお天気でした。そして、3人コロナ発症者が出たということで、オークランドは、3日間のレベル3のロックダウンに入りました。可能な限り自宅に留まり、不可欠な場合を除き、リモートワークが求められています。昨日、友達家族を夕食に招待していましたが、それも延期です。
今日は、小林慶子ちゃんについて、ちょっとご紹介したいと思います。彼女は、小林正観氏の二人のお子様のうちの長女さんです。
小林正観氏は「ありがとうの神様」と言う本を執筆なさった日本の著作家です。もう10年ほど前に亡くなっておられますが、今でも、ユーチューブや、いろいろな本、DVDなどで、お話は聞けるようです。小林氏の人生観は、この慶子ちゃんからの影響が大きかったようです。
小林氏は、30歳で結婚され、なかなか子供に恵まれず諦めかけた頃3年後に子供に恵まれたそうです。
その子が慶子ちゃんです。
ところが、彼女は重度の身体障害者として生まれ、3週間しか生きられないだろうと宣告されたそうなのですが、手術、輸血など通して、今は元気に生きています。
当時、小林氏にとっては、非常なショックでこの事実が受け入れがたく、その時から目に映る世界の全てがモノクロの世界になってしまったそうです。色が消えてしまったのです。
半年間苦しみ、この事実を快く受け入れられた時、奇跡が起こったそうです。元のように、色のある世界が戻ったというのです。
そして、その後も彼らの生活には、慶子ちゃんを通して、「本当の人の生き方」に気づきがたくさん与えられたというのです。
今からご紹介するエピソードはその一つです。前置きが長くなりました。
慶子ちゃんについてもう少し話すと、
彼女は、知恵遅れの障害児で、染色体の異常で体の機能が半分、脳細胞も知恵も半分、体力も筋肉も発達してないので、何事も人の3倍、4倍かかります。
いつもニコニコで、感謝の言葉はいつも彼女の口から当然のように頻繁に飛び出して来ます。不平不満、愚痴は、彼女とは無縁です。音楽が流れるといつも踊りはじめます。
小学校1年生から4年生まで、運動会の50メートル徒競走は、いつもビリ、それもダントツのビリ。
5年生になって100メートル徒競走になって、勿論これもダントツのビリでした。
ところが、6年生の秋、運動会の朝、母親が、いつになくニコニコしてるのです。
聞いてみると、もしかして今日はビリではないかもというのです。
理由は、1週間前にある女の子が怪我して捻挫をしたらしいのです。
先生が、徒競走に出ない方がいいのではと勧めたらしいのですが、その女の子は出たいと言い、そこで、慶子ちゃんと同じ最終のグループの8人で走ることになったそうです。
運動会が終わって親子帰ってきて、、、相変わらずにこにこしてる母親に、
「どうだったの? 7位だったの?ビリじゃなかったの?」
「それがね〜〜〜やっぱりビリ ーーーー 8位だったのよ〜〜〜」とニコニコ。
「捻挫の子は、どうだったの?」
と聞くと母親は理由を話はじめました。
最初10メーターほど走ったっところでは、慶子ちゃんの方が速かったそうです。
彼女は、捻挫している友達を気にかけながら、心配そうに振り返り振り返り、走っていましたが、足をかばいながら走ってる友達が『きゃー』と言って転んでしまいました。
慶子ちゃんの後ろから聞こえてきたその声に、彼女は振り返り、そして逆走💦
そして、女の子の痛い方の側の腕をしっかり持ち、後の90メーターを走りきったというのです。
そして、もう一度テープが張られたゴールで、慶子ちゃんは、女の子の背中を先に押し、それから自分が最後にゴールしたというのです。
会場は、拍手喝采、大歓声に包まれ、非常に素晴らしい感動のシーンだったそうです。
この話をきいた当の父親、小林氏は、自分の人生観に改めて大きな修正を加えたそうです。
それは、12年間もの長い間、慶子ちゃんそのものと接してきた経験も加えて導き出された人生観、、、大きな気づきになったそうです。
この慶子ちゃんの話を聞いた私も、非常に感動しました。
ひとより抜きん出る事を重んじがちな、それに人生をかける私たちに、
「本当の生き方❤️」「本当に大切なこと❤️]
をまさにこの慶子ちゃんが、全身を使って、私たちに教えてくれているような気がします。
「真」を知ってる私達の魂は、こんな素敵なシーンに触れた時、何かが呼びおこされ、魂が震え、感動し、涙さえ流すのです。
そして、私は、イエスキリストの次の言葉を思い出します。
マルコ8章35節
自分の命を救おうと思う者はそれを失い、私のため、福音のために、自分の命を失う者は、それを救うであろう。
慶子ちゃんの話は、改めて、自分の日常を振り返ることになりました。
「自分の命を失う」とは、どういうことなのか、、、、もっともっと探究は続きそうです。
そこにこそ、真の「幸せ」が隠されているようです。
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